連日、新規コロナ感染者は100名を超える数字だ。欧米では1日に数万人ともいう。春先は他人事のように思っていたが、最近は私の周りにもクラスターの話や、感染者が出てきた。ワクチンや特効薬も間に合わず、冬にかけて収まることできずに、当面コロナは完全に終息しないのだろう。

だからといって、自社が倒産して良いのだろうか?
コロナが発生してから、もう半年以上経っている。
この間、貴社はどのような対策を練り、実行し、ピンチをチャンスに変えているのだろうか?

半年前に、どんどん借り入れしてでも、とにかくお金を十分蓄えて、と説いた。
そのまま冬眠状態で、状況は改善したのだろうか?
当たり前だが、それだけでは、日々お金は減少するだけである。残るのは借金だけで、返す当てもなく、やがて破産するしかなくなる。

世の中は絶えず変化している。お客様の嗜好も変われば、人口も、出入国する人の数も変わる。競争相手も増減し、代替品も出現するだろう。法律だって変わるし、グローバルスタンダードも変わるのだ。
つまり、自社以外のことは全てコントロール不能。さらに当然だが、自社ではコロナも終息できない。
その上で、生き残りをかけて自社はどうするかを決め、実行し、成果を上げるのが、社長の役目だろう。

しかし多くの社長、経営幹部、管理者からは、「うちは今までずっとこうやってきた」という回答や、「そんなこと前にもやったけどうまくいかなかった。そんなことやっても、うまくいくとは限らない」という否定的な、消極的な言葉ばかり。

では私自身はどうしているか。
開業後、新規契約がほとんど無い中で、ちょうど1年前の秋から新たな活動を開始した。
手探り状態であったが、まずは人脈を広げようと、思いつくままにセミナー、団体等に参加・加入した。
東京商工会議所の各種セミナーや士業交流会、明治大学OB全国大会、東京都中小企業診断士協会への新規加入や事業承継研究会への参加など。コンサル日以外は、できるだけ何か新しいことで日程を埋めていった。

人付き合いが得意でなく、引込み思案の私にとって、既存のコンサルを行いながらなので、コンサル準備でやるべき業務はどんどん溜まり、肉体的にも、そして精神的にも、非常に負担であった。

また、自己PRが不十分であると反省。私が何者か、何をやっているのかが、十分伝わらなければ、高いお金を払ってコンサルティングを受けてみようと思っていただけるわけがない。
そこで、起業時に自社HP(ホームページ)は作成していたものの十分活用していなかったので、大幅改定するとともに、ブログ、Facebookも立ち上げた。
そして仕事で日々やり取りする電子メールにその旨を告知するとともに、手当たり次第、積極的に名刺交換を行うことにしたのである。

このような新たな活動をし始めると、ほとんどは空振りで、ムダな時間と労力に、くじけそうになってしまう日々が続いたが、一方で、時々良き人に巡り合うことができ、やがて、そこを起点として、新規コンサルティングまで繋がっていくことになる。

例えば、セミナーで知り合った人から「東京プロマーケット上場協会」を紹介され、運営の手伝いを開始。その後、理事就任を要請され、お手伝いを重ねる中で、ビジネスへと広がっている。
また「事業承継研究会」での講師の方と懇意にしていただき、その後、既存コンサル先への新たな案件への取り組みにも繋がり、さらに同社とは「東京プロマーケット上場協会」での協力関係も構築できた。
さらに言えば、たまたまコンサル中に来訪してきた旧知の人と名刺交換したことを契機に、コンサル先の紹介もいただくことができたのである。

振り返ってみると、私自身、1年前とは大きく様変わりしている。
恐らく、新たなことを何もしていなければ、このコロナ禍でどうなっていたか分からないのだ。

もちろん新しいことを行っても、全てが上手くいくことなどありえない。
しかし何もやらなければ、何も始まらない。
だが何かやれば、ほんの少しだけではあるが、いつか必ずチャンスはやってくる。

なにも、人類が未開発の製品・サービスを生み出すことを求めているのではない。ちょっとだけ、新たな取り組みをして、一歩踏み出そう、と言っているだけである。
このまま歩みを止めて、じっとして待っていれば、誰かが、政府が助けてくれる、などという甘い考えは即刻止めるべきだ。

「座して死を待つのみ」
本当にそれでいいのだろうか?
いいわけがない。
社員の、社員の家族の命は、全てあなたにかかっている。

社長! 生き残りをかけて、今、あなたがやるしかない。

小林ビジネスコンサルティング株式会社
代表取締役経営コンサルタント 小林八尋