私は経営コンサルタントとして、お客様の社内会議に出席することが多い。

そこでは、その場で配られた資料を基に社員の発表や質疑応答を聞き、最後にコメントを求められることになる。事前に良く理解している事柄であれば何のことはないが、どう発言すれば良いのか、戸惑うことも多かった。


これまで蛍光ペンを使う時は、「赤」と「黄」だけであった。

使い方とすれば、問題の核心や、タイトル、項目のようなキーワードを「赤」で記し、その解説文などを「黄」で塗っていた。

だが、その方法では、本や記事を読む時には良いのだが、コンサルでのコメントにはあまり役に立たない。


そこで考えたのは「青・黄・赤」の蛍光ペン。


「青・黄・赤」は、誰でもが知っている信号機の色である。

限られた時間の中で、的外れにならないコメントをするためには、効率的・効果的な手法が必要だ。


〇:青
△:黄
✕:赤
の3区分。

これならマークするにも、コメントする際も、間違えようがない。


特に短時間では、なかなか褒める部分が見つからない。だから良い点を見つけたら、すぐに「青」でマーク。

目標達成部門や達成者などは、その場で褒め称えてあげることが重要だ。

また良化している数字は、しっかりと押さえる必要がある。


そして問題点、悪い所は「赤」だ。

目標未達部門や未達者はいつも同じなのだろうか、しっかりとチェックして頭にインプットしよう。そして「悪い」という客観的事実を基に指摘し、その原因について担当者に質問したり、私からの改善提言などに持っていくことになる。


「黄」は、どちらともいえない、とりあえず見落してはいけない場所に記そう。

時間が余れば、ここにも触れることもできる。


このように蛍光ペンを使うと、いざコメントを求められた時に、落ち着いて話すことができる。


以降、会議の時だけでなく、全ての仕事に活用している。

私には、もう3色の蛍光ペンは欠かせない。


小林ビジネスコンサルティング株式会社

代表取締役経営コンサルタント 小林八尋


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