あの日あなたは何をしていましたか?

忘れもしないあの日、私は『日本M&Aセンター 三宅社長』に面会いただき、事業承継コンサルのスタートを切る記念すべき日となりました。

当時私は、全国地方銀行協会「中小企業経営支援講座」の講師を担当。
同講座は、北海道から沖縄まで、全国64行ある地方銀行の銀行員が受講するもので、月曜日から金曜日の1週間泊まり込みで行うものです。
例年、年3回実施され、私はいつも月・火を担当。三宅社長は最終日の金曜日午前の担当でした。

三宅社長はワールドビジネスサテライトなどメディアで取り上げられており、私は、ぜひ、ちばぎん総研で「事業承継セミナー」を企画したいので講師を引き受けていただけないかと依頼に。
同じ講座担当のよしみで、三宅社長から快諾いただき、同年11月に無事セミナー開催。以降、前職でのコンサルに事業承継の案件が少しずつ増えていったきっかけになったのです。

実は話はこれに終わらず。私は三宅社長と面会後、東京都三鷹市にある研修所から、千葉市に戻ってコンサル先に向かい、午後から「マネジメント研修」を実施。コンサル先で企業内の経営幹部、管理職20名と研修中に東日本大震災に遭遇しました。

これまで経験したことのない激しい揺れで、会議室に飾られおりました創業者の銅像やパーテーションが倒れ、私もしばらくは受講者のテーブル下に潜り床に伏して。その後は、全員が当社ビルから一旦外へ退避しました。

その後、揺れが収まり、一旦は研修を再開しましたが、少し経つと今度は小さな爆発音と大きな爆風を感じました。
会議室の窓ガラスが奇妙な感じで大きく揺れ、しばらくすると遠く離れた工業地帯の方から黒煙が。千葉コンビナートのガスタンクが爆発したようで、次第にこちらにも黒煙が迫り、もうこの世の終わりかとゾッとしました。

その後、研修は中止になり、歩いて千葉市稲毛にある自分の会社へ向かい、社員の無事を確認。室内は大きな損傷もなく、なぜか部長席にある私のパソコンだけが机から落下していたと記憶しています。

会社から自宅に帰る道すがら、水道管が破裂して水浸しになる光景を横目で見、家族の無事を確認して、長かった一日がようやく終わりました。

その後、私は、数週間は部下には出社不要とし、各自の判断でコンサル先へ直行直帰するよう指示。また休日も含め、私の携帯に、居場所、外出先の連絡メールを朝晩2回義務づけ、安否確認するとともに部員とのコミュニケーションを図りました。
当時のことが、今でも鮮明に記憶に残っています。

今、テレビで当時の映像を見ながらブログを書いています。
3.11は、福島原発事故や、あの衝撃的な大津波に巻き込まれて多くの方が命を落し、さらに家内の親戚の家が波にのまれてしまって仮設生活を長期間余儀なくされるなど、私にとっても悲惨で、そして非常に悲しい日です。

一方で、3.11は、事業承継コンサルの記念すべきスタート日であるとともに、無事である家族と職場の部員のために、私がリーダーシップを発揮しなければならない、と誓った日でもあります。

社長、組織のリーダーは何をすべきか。
非常時にこそ試されるのではないでしょうか。

皆さんは3.11をどう過ごされましたか。
そして、今日の非常時に、我々はどう対処すべきなのでしょうか。
人任せでなく、責任ある我々が、それぞれの立場でリーダーシップをとるべきだと思います。まず、あなたが主体的にやらねば。

小林ビジネスコンサルティング株式会社
代表取締役経営コンサルタント 小林八尋